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ギリギリの女王と初の試み

ポコピカソンの初!仙台イベントが終わりました。

今回はそのご報告ができればなと。

まずは、当日までの下準備のお話。

これは今回に限ったことではなく、普段からポコピカソンはこんな風にステージを作ってるんだよっていうお話をちょっとだけしようと思います。

(はじめに言っておきますが、今回は文字ばかりで面白くないので、つまらなかったら適当にお読み流し下さいませ)

相変わらずポコピカソンのふたりは、お互いが別々の仕事に追われる都合上、遠隔でのやり取りが続いておりました。

何か月も前からこの日に向けて連絡を取り合い、電話やメール、LINEにて話はしていたものの、実際に顔を見て打ち合わせが出来たのは10月末のたった1回(約2時間ほど)。

この時、やっと流れが固まり、その時のメモ書きを持ち帰ったなっきーが構成台本(仮)にします。

この時なっきーは決まってこう聞いてきます。

「これ、いつまでに仕上げればいいですか?」

この人はそう、 “ギリギリの女” 。

ワイプの女王が榊原郁恵さんなら、
ギリギリの女王はなっきーに違いない。

準備が前日までに間に合うことを「奇跡」と自分で言うくらいなので、本人もきっと自覚があるのでしょう。

本当に「ギリギリ間に合う」もしくは「ギリギリアウト」がデフォルトなので、ここで本当のタイムリミットを教えるわけにはいきません。

1週間前を「これ超えたらアウトだよ!」というタイムリミットに設定します。

恐ろしいです。

ですので、みなさんもなっきーに何かを依頼する時は「最低でもこの日には欲しい」という日程の、10日くらい前を指定するといいでしょう。

話が脱線しましたね。
戻します。

後日、ギリギリ女王に仕上げていただいた仮台本をメールで受け取り、それをもとに僕が音源を制作します。

必要な音を並べて編集し、構成の見直しをするのです。

今回のステージは60分。

イベントのタイムスケジュールの関係上、60分を越えたり、足りなかったりは許されません。

ポコピカソンのショーを作る時、僕は「流れ」と「掛け合い」と「サプライズ」を大切にしています。

だから音を並べたり作ったりしていく中で「んー、この流れなんか違うな」とか「何か足りないな」と感じたら容赦なく並べ替えたり差し替えたりします。

そしてそれをなっきーに伝えます。

なっきーも流れを大切にする人。

なっきーなりに、自分の中でどうしても譲れない「流れ」があるわけです。

それに加えて、長年培った「勘」みたいなものが彼女にはあります。

ここはさすが。

ダテに何百年も子供ショーやってません。
(また怒られる)

こうしてふたりの意見を練り込んで、ようやく音源が完成します。

音源が出来たら、今度は曲の長さや時間配分などをなっきーに伝えると、それを台本に打ち込んで「仮台本2」が出来ます。

それをまたメールで受け取り、最終確認。

それがOKならその台本が決定稿になるわけです。

また余談ですが、
これだけやり取りしたり、台本修正したりしてるのに、いざリハーサルとなるとなっきーはキレイさっぱり忘れています。

覚えられない上に忘れていく。

さすがとしか言いようがない。

こんな感じでショーをつくっていくわけですが、今回の仙台公演で初挑戦したことがあります。

それは………..

ポコピカソンは通常、ホールショーの時にはCDで音源を作って、当日音響さんと打ち合わせをし、どのきっかけでその音楽を流してもらうのかを伝えます。

「音楽スタート!」と掛け声をかけるとベストタイミングで音響さんが音楽を流してくれるわけです。

しかし今回のステージは、ステージ状況・音響・操作をしてくださる人・時間配分・内容など様々な兼ね合いで、ほぼ完パケショーで行くことに決めました。

完パケ。

あまり聞き慣れない言葉ですね。

完パケというワードを調べてみたらWikipediaにはこんな風に載っていました。

【完パケ(かんぱけ)】

①収録した映像やコンテンツなどをバラの状態ではなく完全に編集し、放送できる状態、または完全に印刷できる状態にしたものを指す言葉。

②上記に転んじて、収録時にBGMなども同時に収録し、編集することなく放送する放送形態を指す言葉。

③さらに上記から転じて、お笑いのコントなどにおいて台詞やBGMなどの事前録音を完全に編集し、演者はそれに合わせて演技をして完成する状態にしたものを指す言葉。

④演劇などの興行で、客席の客がすべて客席を出た状態のこと。舞台用語で、舞台上の役者が舞台袖に行くことを「ハケる」ということから。

※Wikipediaから引用

へぇ。

ここから見ると、僕らの「完パケ」は③に近いようですね。

つまりどういうことかというと、僕らのタイミングに合わせて曲を流してもらうのではなく、僕らが曲や効果音や無音の空間部分で構成されたその60分の音源に合わせて、歌って喋って動くわけです。

しかしどうしても無理が出るところもあるので、手元の操作で調整が出来るように編集し、
融通が利くような仕組みを作りました。

さて、この試み、果たしてうまくいくのでしょうか?

本番の様子は次の次の次のブログで。

カナト