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ポコピカフェリーの旅・前編

今回は、商船三井フェリー「さんふらわあ」に乗り込み、なっきーのお仕事に密着(するはずだった)お話。

「ない!ない!」となっきーが騒ぎ散らかした東京都葛飾区の幼稚園を後にした僕らは茨城県の太平洋側にある町、大洗へと移動。

到着したのは大洗港フェリーターミナル。

小雨降る夕方のフェリーターミナルは、どことなく静かで、昔からこの港を見守ってきた父のように落ち着きある佇まい。

この時期は閑散期なのもあり、発券所はがらーんとしていました。

このフェリーで何度もお仕事をしているなっきー様はなんと顔パス。

受付スタッフの方に「なっきーでーす」と声をかけると「はいはいどーもー」と、まるでご近所さんに作りすぎた肉じゃがをおすそ分けするような間柄。

そこで乗船に必要なチケットをもらいました。

これがそのチケット。

お部屋の鍵としても使うので絶対に失くしてはいけない油断ならないカードチケットです。

船に乗り込むまでしばしの車内タイム。

ここでなっきー、誰ぞやとお電話をしています。

電話の向こうの相手やどんなお話してるのかはわかりませんが、今回の船長さんが仲良しの吉田船長であることがわかり、喜びの声を上げるなっきー。

さらに。

「はい、はい、えー! わかりました。本人に確認します」

そう言うと、なんと今回アテンドだったはずの僕も出演し、ポコピカソンとして船内イベントをやることに!!!

現場帰りだから衣装はあるけどさ。

音源もなにかしらあるけどさ。

え、ホントに?

考える間もなく、車ごと船内に誘導されるお時間。

船内の駐車場を見てビックリ!

中はまるで都会の地下駐車場。

すごく広い。

車を停めると船内に持ち込む荷物を台車に積んで部屋まで運び入れます。

ご覧下さい。

スーツケース3つを横積みして乗り込むこの貫禄。

身体のサイズは小学生なのに、この後ろ姿はコストコでここぞとばかりにあれこれ買い込む、一家で一番強い立場に成り上がった主婦。

(想像が爆発しましたスミマセン)

大荷物を引きずり、エレベーターで客室へ。

普通のホテルと一見変わらないのに、船の客室というだけで名探偵コナンになった気分です。

(なんの事件も起こりませんように)

僕の部屋はこんな感じ。

コンパクトながらも必要な設備やアメニティは全て揃っていて快適そうな個室。

どっちで寝ようかなーとか少しワクワクする。

一方お隣なっきー様のお部屋は。

どっひゃー!

ほんの数分でこの散らかしっぷり。

四六時中本当に騒がしい。

フェリー内にはなんとレストランや大浴場があって、我々ももちろん利用させていただきます。

ただ、イベントに出演する我々にとってはその営業時間が意外とタイト。

ショータイムの時間前に食事を済ませないとレストランが閉店してしまい、ショーが終わったあとモタモタしてるとお風呂が閉まっちゃう。

準備の手を止めて、とりあえず食事を済ませます。

おすすめされた定食は想像以上に豪華(驚)

お腹が空いていたのでペロリと平らげました。

天ぷらにお刺身おいしかったぁ。

食事を終えると、準備の続きをするためそそくさと部屋に戻り、手を動かしながら打ち合わせ。

それが終わると着替えを済ませていつもの衣装でイベント会場へと移動です。

よっしゃやったるでー。

意気込むふたり。

20:40。

完全に夜です。

お客様のご飯やお風呂の時間が落ち着いたこの時間に開催されるイベントなのです。

しかし……….。

がらーーーーーーん。

まぁ21:00前ですしね。

そもそもこの時期は閑散期で乗客が少なく、子どもはおろか人があまりいない!

それでも何組かはお客様は乗船しているはずですが、雨降りで揺れが少し大きかったせいか、部屋に閉じこもってしまったのかもしれません。

ほんと、チラホラもいない。

でもここはなっきー様の独り言が本領発揮。

「この後21:00から、楽しいイベント始まりますよ。今夜は特別バージョンでお送りします。何が特別かって? ふだんなっきーは…..あ、私はなっきーと言うんですけどね。なっきーは普段バルーンパフォーマーとしてここで楽しいイベントをやらせていただいてるわけですけれども、あ、お兄さん、お風呂入ったの? 海を見ながら気持ちよかったでしょ? この後ここで楽しいことやりますからね、どうぞこのまま、え? 部屋に戻る? はい、戻っていただいて結構です。そのあとまた戻ってきていただいて。あと15分です。お待ちしております。はっはっは!でね、どこまで話したかな? そうだ、今夜は特別バージョンなんですね。なにが特別かと言うと、本日はなんと、なんと、なんとですよ。いつも一緒に活動しているパフォーマーのカナトと一緒に、今夜限りの…….あ、お兄さん、どこいくの。21時から始まります。笑ってないで、助けに来てください。あ、お兄さんも。どこ行くの?お風呂? OK。15分で出てきて。15分よ」

通過する紳士たちを見つければ容赦なく声をかけまくります。

まぁ感心するほどよくしゃべる。

ご覧の通り、ステージ前に誰もいなくてもなんのその。

見事なハートの強さ。

普段の独り言がこういう場でこのように発揮されるわけですね。

すばらしい。

この独り言のおかげにより集められた方々の前で、ポコピカソンによるフェリーイベントは開催されました。

開催の様子は、また別のお話で報告します。

このフェリーでは出発した日の夜と、明けて翌朝開催されます。

今回は夜はポコピカソンのステージ、朝はなっきー単独による健康体操イベントをしながら苫小牧まで船に揺られます。

そしてまたその夜に苫小牧を出発し、大洗まで夜と朝のステージに出演して帰ってくるわけです。

さらに、今回は苫小牧で素敵な観光が出来たのでそれも報告できるといいなー。

とりあえず今回は、なっきーの心の強さと独り言の威力が存分に味わえたフェリー初日の報告でした。

ではフェリーの旅の続きは次回。

カナト