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キューブへのこだわり

ポコピカソンのイメージムービーは観ていただけましたか?

この動画の冒頭には箱をパタパタ動かすシーンがあります。

今回はこの冒頭部分についてお話しちゃいます。

この動画の撮影は2017年2月の最終日、ポコピカソンの現場終わりに行われました。

撮影場所は那須の『PHONCS』さん。
「真上から手元だけを撮りたいんですっ!」ってわがままを聞いて下さり、今回わざわざ新たな機材を新調して下さったのだとか。感謝!

この四角い箱が今回の主役。

これは『ノマキューブ』や『カレイドキューブ』と言われる仕掛け立方体。

8個のブロックが様々な“辺”で繋がっていて、パタパタと動かすたびに模様を変える、とっても面白い箱です。

ポコピカソンのステージには色んな仕掛けや面白さが詰まっていることを、なんとか映像で伝えることは出来ないかなぁと考えて思いついたのがこのキューブ。

実際に作って動かして、頭の中でイメージを膨らませていると、動かす手までも理想が出てくる。

「マジシャンみたいにしなやかでスラッと伸びた指先で、爪とかピカピカしてる手タレさんはいないだろうか。むしろマジシャンの方にお願いしたい。よっしゃ手のオーディションするぞ!」

くらいの気持ちでいたが、そんなことが実現するはずもなく、なっきーは「私はおばあちゃんの手だからダメよ!」と、頼む前から全面拒否される始末。

結局僕がやるハメに。

なっきーに言わせれば
「自分で構成して、自分で作ったんだから、カナトしかこのイメージは完成させられないでしょ」

だそうな。たしかに。

さぁ、いよいよ撮影開始。

パタパタ動かし始めます。

いざカメラの下で動かしてみると、頭の中のイメージ通りになかなか動いてくれない。

タイミングが良くても中央からズレてしまったり、手で影になってしまったり、動きが遅かったり早かったり。

思わず息をすることを忘れてしまうほど。

疲れてくるとなぜかカメラを向けてくるなっきー。気は抜けないけど、逆にこうやってマヌケ面したりするのがいい息抜きになる。

何度も何度もパタパタ繰り返し、撮ってはチェック、撮ってはチェックのどハマりループ。

こういうのって不思議なもので、何度もやってるうちになにが正解なのかわからなくなってしまうもの。そんな時はPHONCSさんにもアドバイスをもらいながら試行錯誤を繰り返し、なんとか撮影終了。

ここで撮影した動画素材に、効果音や文字アニメーションなどを追加してイメージムービーが出来上がりました。

これを読んだ後、もう1度ポコピカソンのイメージムービーを観てください。

たった数秒に込めた遊び心が、観てくれた方々に伝わるといいなーって思ってます。